MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

リハビリ施設にての一日

 午前8時30分、自宅マンション駐車場から、お迎えの車に乗り、途中、もう一人の方を拾い、施設へ向かいました。身体と脳の機能回復を願っての一日の始まりです。本日の参加者は男性3名、女性4名で、順次、それぞれ手配された車にて集まってきています。

 週2回の通所ですから、回を重ねるごとに、参加者同士が少しづつお互い顔見知りとなってきます。今日も元気にいらっしゃってますね、と所定のテーブルに付くと、お互いに親しく挨拶を交わすようになります。

 それぞれ参加者の体調に違いはありますが、ここに来ている目的はただひとつ、出来るだけ早く、元の身体のコンディションを取り戻すこと、身体の機能回復と脳細胞の活性化です。

 施設での一日のメニューは、各種、イベントやゲームが用意されています。午前中にひとつ、午後にまたひとつと、出席者全員での参加が原則となっています。ラジオ体操、各自の手による今月のカレンダー作成、声を張り上げてのカラオケ大会、さらには、雨さえ降っていなければ、歩行運動を兼ねての周辺散歩などがあります。室内でゆっくりゆったり、ぼーっとするような寛ぎの時間はありません。

 それもそのはずです、何故なら、この場所に通って来ている理由は、唯一、脳細胞と身体機能の回復なのですから。ケアテイカーさんたちの継続的なお声かけや、歩行に際しての援助、食事時のお世話などにより、各参加者の体調の改善がより確かなものになってきていると見受けられます。

 午後4時過ぎには、ひとりふたりと帰宅の途に就きます。各参加者は独居老人でもあるかもしれませんから、このようなリハビリ施設に出かけてきて、他の人々と触れ合うアクティビティは、脳細胞の活性化や身体機能の維持にはたいへん良い刺激になっているはずです。

 また、ここでの参加者は、各自、それなりの家庭事情や背景理由があるかもしれませんが、ひとつだけ、同じ願いがあります。それは健康を取り戻して、これからもより楽しい日々を送ることです。さあ、もう少し頑張りましょうよ、と自分のことも含めて、勇気づけのかけ声を出している自分を見つけます。

 午後5時過ぎ、帰宅の車の用意ができましたとお声掛けがあり、同じ方向へ帰るK氏と同乗にて家路に就きました。こうして、リハビリ施設の一日を無事終えるのでした。