MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

完全な復調まで諦めない。

 若い頃には、人生の意味とか価値を真正面から考えていたものです。若さゆえのことでしたから、いまその当時を振り返りますと、あまりにも頑なで一面的な思考回路だったことがはっきりとわかります。やりたいことや目標を決めましたら、周囲の方々のことをはじめ、自らの身体のことさえ顧みず、精力的に動き回っていました。充分な事前準備もなく、無謀で無茶な行動ばかりだったようです。

 それ故に、今回の発病の背景として、破天荒で行き当たりばったりの生き方をしていた者に対して、"はい、ここは、一度、立ち止まって、ゆっくり考えてみましょう"と、神様からの啓示が授けられたに違いありません。"まだまだ未熟なあなたに何ができますか?" また、"そんなに急いでいて、何ができるというのですか?"との問いかけです。

 訪れた病院では、最初の診断で"急性リンパ性白血病"に罹っていることが判明しました。必要な治療のため、入院治療生活は八ヵ月間になりました。臍帯血移植の施術を受け、担当医師の的確な見立てと施術、さらには看護師さんたちの優しいお世話により、先日、退院することになり、自宅にて、今日を迎えることができました。

 しかし、病気が病気だけに、完全に元の体に戻すことはたいへん難しいとの厳しい診断がなされています。それでも、少しづつですが普通の生活パターンに戻ることができていますから、本当にありがたい事です。完全な復調はないとは言われていますが、与えられた時間をこれからもしっかりと生きていきたいと、今日も自宅でのリハビリに励んでいます。可能な限りの復調を目指して、ささやかな自分なりの頑張りが続いています。