MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

機能回復のためのトレーニング

一日を振り返ります。今日はどんなことをした日だったのでしょう? 物事を記憶する能力が限られていますから、残念ながら、私は当日の出来事についてさえ、夕方になるとすっかりと忘れてしまっています。ですから、脳トレのひとつとして、その時々の内容を随時メモ書きしておくことにしました。それぞれの日をどのように過ごしているのか、しっかりとメモに残しておくことが大切なこととなっています。また、本人の記憶を確かなものとするためにもメモ書きが強く求められています。

 

そこで、本日の行動について、思い返しますと、朝8時20分、手配された車にて、リハビリ施設に向かいます。到着しますと、コロナ感染防止のために手洗いとうがいを促されます。本日の参加者は、女性5名と男性2名で、一日のトレーニングメニューをこなしました。ほとんどが同じ時期に通所を始めた顔見知りのメンバーですから、お互いの名前も少しずつ覚えています。

 

まずは、全員でのテレビ体操があり、体をほぐします。模範演技のビデオを見ながらの運動ですが、それぞれ自由気ままに手足を動かしています。テンポもリズムも流れている映像にまったく合っていませんが、そんなことに誰も構ってはいません。とにかく、肘を伸ばし、腰を前に折る動作らしい身体の動きをしようと、そんな各自の意識が大切なのですから。

 

続いて、テーマに沿った絵柄カードを探すゲームの時間となります。読み上げられた文章から想像できる動物、品物、地名などが書かれたカードを、テーブルの上に無作為に散りばめられた中から見つけます。ひとりひとりの個人戦の時もありますし、また、二人一組でのペアチーム戦のこともあります。出題されたカードをいち早く見つけたチームが歓声を上げます。笑い声と落胆のため息、みなさん、自らのお年を忘れたかのような熱中ぶりです。このような機会は、リハビリを必要としている心身の活性化にたいへん有効でしょう。

 

正午、ランチタイムとなります。事前に、各自の好みを聞かれていますから、食事のトレイには、それぞれ誰のために用意されたものかわかるように、名前のメモ書きのポストイット、目印が付いています。無菌食ということもあり、味付けに難ありですが、味覚は、人それぞれですから、完食の方も、また反対に半分以上を残してしまう方もいます。

 

午後2時過ぎ、機械式入浴の時間となります。決められたスケジュールに沿って、ひとりひとり浴室に入ります。宇宙船のようなカプセルの中に、首だけを外に出して坐ります。係りの方がスイッチを入れますと、スプリンクラーのような噴水が洗剤とともに自動的に身体にかかり続け、5分ぐらいでシャワーが終わります。人手のかからない、本当に上手くできた入浴設備ですから感心します。

 

そうこうしていますと、午後3時半ぐらいにティータイムとなります。コーヒー、紅茶、または日本茶など、個人の希望にて用意されます。ちょっとしたお茶菓子が添えられています。この休憩が終わると、中には、帰宅する方がひとり、ふたり。施設との契約により、滞在時間の設定があるのでしょう、午後4時ぐらいには、皆さん、手配された車にて帰宅の途に就きます。

 

こうして、リハビリ施設での一日は終わります。体調、機能の回復を願っての通所ですから、それ相応の効果を望み、早く良くなると信じています。もう少し、もう少しの頑張りだ、と引き続き呪文を唱る毎日です。