MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

11月1日、水曜日(晴れ)/入院3日目

 午前零時半、目が覚める。何の気なしに、故郷の高等学校、母校のホームページを閲覧、いまはどのようになっているのだろうかと。山梨県立巨摩高等学校、現在の総生徒数556名。自分が在籍した時代の1976年当時、1クラス45名で1学年10クラスの総数450名、総生徒数1,350名と記憶している。その当時と比べましたら、本当に人口減少社会ですね、40年前の半分以下です。そんな昔のことを思い出し、高校3年の時、生徒会長を務めていた日々を回想。なぜ、そんな昔のことを想う瞬間があるのか、まったく理由はわかりません。しかし、体調を大きく崩してしまい、いまはそのリハビリの日々。若さに溢れ、活気に満ちていた時代が懐かしく蘇ってきているのでしょう。

 朝6時50分、右手より採血をして体重測定44.5kg。看護師さんにて、持参の湯飲みポットに温かいお茶の補充、朝のお茶タイム。朝食には、ゆで卵、食パン2枚とブルーベリージャム、牧場の牛乳200ml、温かいお茶。食後、小銭入れのコインの確認(紙片メモ書きと照合)、最近、現金を使っていないと記憶しているが、再確認。

 午前9時、部屋の入口付近の男性の所へ、担当医師が来室、会話が聞こえる。自分のベッドには北野先生がいらっしゃって、今朝の体調、ご気分はいかがですかと声かけあり。はい、順調な回復を感じていますと返答。いつも優しい笑顔の先生に癒されている自分、最良の医師に巡り合え、本当に感謝、感謝。

 その後、ベッドにて休憩のひととき、今日から病院滞在記録をまとめ、ひとつの物語のようなものを書き残してみようと、少しずつ前向きな気持ちが生まれる。重篤な病の治療を体験した人物が、その闘病の日々を書き記しすことに価値があるはず。また、まさに、いまのこの自分が実際に受けている社会福祉医療制度、そのありがたさについて、より多くの人が再認識の契機となるような内容になればと思う。しかし、そんな先のことより、まずは自分の回復が最優先の課題、その現実をしっかりと確認!

 午前10時10分、土井究医師(若い先生)の来室、昨日の採血の血液検査結果について、特に問題はなく、今日からはこれまでとは違う種類の薬の点滴を始め、少し副作用が出るかもしれないが大丈夫ですからとの説明あり。その次に、看護師中村友美絵さんより、入院診察計画書の説明があり、文面を一読、理解確認のために日付、署名/自署、1部控えを渡される。

 また、手の爪が伸びてきているため、もし病院に爪切りハサミがあれば、お借りできませんかと照会(後刻、爪のお手入れ)。午前11時10分、益雄さん(理学衛生士?)とリハビリ訓練、ベッドの端に座り、両手を前に組んで立ち上がる動作、廊下での歩行運動、これから毎日、お昼前にこのトレーニングの予定とのこと。本日の終了前に、体調チェック、血圧54-102、脈拍70。彼が去ってから、ラジオにて、イタリア語講座、入門編9/はじめてのホームステイを聴きながらベッド休憩。

 午前11時45分、早々にランチの配膳、白米、筑前煮、煮浸し、和え物(無菌キャベツ、人参)、温かいお茶。食後に看護師さんから手渡されて白色錠剤、小、1粒を服用。

 午後1時からのラジオニュースを聴きながらベッド休憩、その後、午後2時過ぎに看護師さんの検温、血圧測定。ベッド左手より、太陽光が燦々と差し込んでくる、日除けのブラインドを下げる、外気温22度の表示。日当たりが良いので暖かくなり、厚手の靴下を脱ぐ。

 夕方、日除けブラインドを元の位置に戻して外の景色を見渡す、少しずつ日が暮れてくる。ラジオの英会話講座、イタリア語講座を聴講。午後5時15分、夜の担当、女性の北山さんにて体調チェック/血圧98-54、脈派66、体温37度。

(私の次に右横の男性、本田さんのチェック)。

 午後6時、夕食/お魚サワラの焼き物、ほうれん草ともやしの和物、お味噌汁、白米(大盛り)。北野先生がベッドまで来られて、今日は体調いかがですか、どこか変わったところはありませんか、と医院長の優しい表情でのお気遣いはありがたく、この病院で入院治療をさせていただいていることに心から感謝。

 その後、歯磨き、薬(フェブキソスタッド6錠と白色錠剤1粒)を服用。奥様からアドバイスがあり、食事の内容について看護師さんにお願いをして、料理担当の調理師または栄養士さんとお話しの機会をいただけませんかと。毎回の食事に食べ残しが多く、たいへん申し訳なく、できれば、自分の希望をお伝えして、食べ残しの無駄がないようにしたいとのお願い、明日以降、必要な対応を考えていただくことに。

 夜7時からラジオニュースを聴き、歯磨きをして、ベッドにて一日の振り返り。英語ニュース番組を聴きながら、奥様へおやすみのライン送付。午後8時45分、就寝へ。

#急性リンパ性白血病

#臍帯血移植

#記憶障害

#精神障害者福祉手帳

#障害年金