MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

雨を眺めながら、生きていることに感謝

 

 このところの荒れ模様の天気は、日本列島のあちこちで多くの死傷者を含め、甚大な被害をもたらしています。一年のうち、この時期は夏の終わりから、秋のはじめの台風シーズンと言われていますから、毎年、私たちはいくつかの台風の襲来を予期し、できる限り充分な事前準備ができるようになっています。

 しかし、いくら万全と思えるほどの対策を施していましても、時として、大自然の強大な威力を前に私たち人間は為す術もありません。

 それでは、医学的な内容、医療技術と医薬品開発の進み具合いはどのように進んできていますでしょうか。例えば、リンパ性白血病の治療の分野ではいかがでしょう。この私の例を上げさせていただきますと、私はちょうど八ヵ月前、体調の不良を覚え、総合病院にて医師の診察を受けました。即刻、その場で、さらなる精密検査が必要との診断が下されました。まったく予想外な急展開に驚き、不安な気持ちに襲われました。早速に血液内科の専門医師の診察により、的確な治療方針が伝えられました。

 私の病状は一刻の猶予も許されない状態だったに違いありませんでした。早期発見、早期治療が肝要ですから、患者の気持ちや都合など少しも考慮されることはありません。即刻、その当日に入院の指示が下され、あれよあれよと言う間に病院での継続的な検査をともなう入院治療の生活が始まりました。医師の先生方をはじめ、看護師さん、医療スタッフの多くの方々に、日夜、お世話いただくことになりました。

 

 そのような慌しい入院の第一日目から数えて、合計八ヵ月間の入院治療を、先日、終えることができました。一度は失ってしまったかもしれない命が、今日まで繋がっている事実の証明として、その厳しい治療期間のことを文字に書き記しておきたいと強く思うようになりました。その病との戦いの日々の、その時々の体調と気持ちを、できる限り詳しく文字として書き残しておかなくてはいけないと思うようになっていました。

 一時は死に直面した私でしたから、その体験を書き残しておかなければいけないとの強い衝動に駆られました。繰り返しになりますが、治療期間中に命の危険な状態が何度もありましたから、ここまで復調できている事実に心より感謝しています。