MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

ありがたい命、大切な時間

 時の流れというものは、本人が意識するよりも早く過ぎ去っていくような印象の時があります。カレンダーで確認するまでもありませんが、私がK病院を退院してから、すでに三か月ほどが経とうとしています。担当医師からのご指導もあり、機能回復のために週2回のスケジュールにて、リハビリ施設に通っています。

 退院後、自宅でのトレーニングと施設でのコーチングを受けるために通う日々を通して、幸いなことに、体調の回復を少しずつ実感できるまでになってきています。この調子で、病気に罹る前の自分の状態に戻ることができますように、と心から願い、先ほども3,000歩の室内歩行運動をしました。

 入院中に鈍ってしまった運動機能を再復活させるための日課として、一日に合計10,000歩を歩く目標を定めることにしました。その日の体調にもよりますが、気持ちが乗らない日もあり、今日は目標の半分の5,000歩にしておこうかとか、ちょっと弱気の虫がささやくこともあります。

 しかし、設定した目標の歩数は必ず達成するぞ、との強い意志を呼び覚まし、自らを鼓舞している、もうひとりの自分の存在を意識しています。病気療養中にある身ですから、一日も早い回復のために、日々、しっかりとした自己管理を徹底しなければなりません。

 どちらかと言いますと、さぼり癖のある私ですから、そんな性格を熟知している妻からは、さあ、体力回復のために歩行運動をしましょう、との叱咤激励の掛け声がかけられます。私は一人で生きているわけではありません。妻と娘、そして治療に当たっていただきました担当医、看護婦さんたち多くに支えられ、幸いにも今日まで命を存えることができました。皆様への感謝の言葉は見つかりません。