MASA@白血病→記憶障害

61歳で白血病になった。

11月24日(火曜日)/ 晴れ

 昼過ぎより妻と二人、クラブラウンジにてゆったりと時間を過ごす。窓からの景色には、冬の日差しが柔らかく感じられる。季節は晩秋から初冬への変わり目の時期を迎えている。

 テーブルには、一口サイズの色とりどりのオードブルが並ぶ。一度、衰えてしまった記憶能力は、少しずつではあるが回復の途上にあるように思える。勝手な思い込みかもしれないが、この数日には、それなりに復調の感覚があり、そのように妻にも伝えている。

 しかし、彼女の視点からでは、その兆しへの判断はまだまだ早計であるとの辛口の感想が返ってくる。この自分の現状では、まったくその通りかもしれない。

 午前中の行動の記憶さえ曖昧な現状にあり、この自分の回復状態は決っして楽観視できるレベルにまで到達してはいない。そのことを忘れてはいけない。さらなるリハビリ訓練の継続が必要とされている。